【アルファ・マーケット・レポート(2021/1/28)】 アメリカ市場に起きた異変!?ロビンフッダー vs ヘッジファンド!
By: Yusuku Kuroiwa
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Posted: 2021/01/29
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このレポートを見ることで以下の3つが分かります
1.今日のマーケットの動き、トレンド
2.今後のマーケットの方向性
3.注目のニュース・材料
【今日の日本市場の値動き】
| 始値
| 終値
|
日経平均
| 28,169 (-438)
| 28,197.42 (-437.79)
|
TOPIX
| 1,829.27 (-21.22)
| 1,838.85 (-21.22)
|
JPX400
| 16,614.75 (-205.41)
| 16,691.86 (-205.41)
|
東証2部
| 7,010.44 (+4.82)
| 7,098.40 (+4.82)
|
ジャスダ
| 3,802.82 (-33.53)
| 3,799.08 (-33.53)
|
マザーズ
| 1,252.33 (-42.57)
| 1,233.26 (-42.57)
|
前日分
| 始値
| 終値
|
ダウ
| 30,893.78
| 30,303.17 (-633.87)
|
ナスダック
| 13,486.58
| 13,270.60 (-355.47)
|
【マーケットまとめ】
・けさの日経平均は、アメリカ株の急落を受けて、大きく売られ、ITハイテク株や景気敏感 株など幅広く売られた。
・その後、きのう売られていた空運・陸運・小売株・金融株に買いが入り下げ渋った。
・サイズは大きく歪んでいる。大型株一辺倒、小型株は指数では下がっていない。
・景気敏感株が反転し、小売株はワクチンなどで分からなくもないが、先取しすぎ。
・最近の相場はよくわからない。ファエルさんの議長声明でもよく分からない中で、これだ け動いて大丈夫か?冷静になるべき。
・JCRファーマーは長期的に成長性が高い銘柄だった。ワクチンの情報などでてきた。
唯一確実に必要なのはワクチン。そこにお金を置くのは堅調。
【今日のマーケット】
昨日日経先物指数のチャートの件を解説したように、先物指数では下落のサインが出ていました。これにつられて日経平均も反落となった形です。また、昨日のアメリカ市場の大幅下落も日本市場の売り要因となりました。つまり本日下落した主な材料は以下の2つです。
①前日の日経平均先物の反落
②前日のアメリカ市場の急落
基本的にアメリカ市場と日本市場の値動きは比例します。過剰流動性(お金がいっぱいマーケットにあふれていること)の影響でアメリカ市場と日本市場の動きがリンクしづらくなってきていることは事実ですが、それでもIT株や半導体株はリンクすることが多いです。今日はその影響で下げた感じですね。アメリカ市場が下落した要因は主にロビンフッダー vs ヘッジファンドの仁義なき戦いが行われ、なんとロビンフッダーが勝利したことが原因です(後ほど詳しく解説します)。つまり資金力で圧倒的に勝るヘッジファンドに個人投資家が勝ってしまったという事です。ヘッジファンド敗北がアメリカ市場に嫌気されたという事ですね。
日経平均先物指数は昨日もチャートを解説した通り、上値と下値を切り下げる典型的な反落チャートになっていました。これを見て日経平均も大幅に下がると思った投資家の売りが浴びせられた形でしょう。ただ、日経平均先物指数は一度下がってもすぐに反発して上昇することが多いので、すぐに戻ってくると思います。28,000割れも一瞬でしたし、おそらく28,000円に指値を置いていた投資家も多いのでしょう。
このように本日は①前日の日経平均先物指数の反落と、②前日のアメリカ市場の反落の2つの影響で下げ基調となりました。
【アメリカ市場の異変】
では前日になぜアメリカ市場が急落したのか解説します。前日(27日)のダウは-633.87ドル安、ナスダックは-355.47ドル安と大幅安で取引を終えました。アメリカ市場は日本市場のようにトップ安・ストップ高(極端に値動きした時のブレーカーのようなもの)制度がありませんので、どうしても値動きが大きくなってしまいます。
さて前述したように、昨日はロビンフッダー vs ヘッジファンドのバトルがありました。簡単にロビンフッダーとは何かという事を説明すると、「ロビンフッド」という株のアプリで取引している個人投資家のことを言います。主に若い男性や大学生が中心のユーザーですね。
ターゲットとなった銘柄はゲームストップ。文字通りゲーム会社です。この会社に関して空売りで有名なシトロンリサーチが「空売り推奨銘柄」に掲載したことが事件の発端です。これに怒ったゲームストップの愛好家がこぞってロビンフッドを使って株を買いまくりました。これによってシトロンリサーチ VS ロビンフッダーの対決構造が出来上がったのです!
結果はシトロンリサーチの敗北です。世界有数のヘッジファンドが個人投資家集団に負けたのです。シトロンリサーチは先日、ゲームストップ株ショートポジションの大部分を「100%の損失」で買い戻したと明らかにしました。敗北宣言ですね。
【アメリカ市場下落の要因】
前置きが長くなりましたが、要はヘッジファンドが負けたのが昨日の出来事です。ヘッジファンドが損を出すと何が起きるか。損失を補填するために、他の銘柄の利益を確定します。利益確定売りは当然「売り」材料なので、ヘッジファンドが売った分相場が下がった。これが昨日アメリカ市場で起きた一連の流れです。昨日のようにヘッジファンドが個人投資家に負けたというのはおそらく初めてのことなので(私は初めて聞きました)、歴史的な相場だったといえます。
とはいえこの投機的な市場には取り締まりが入ると思われますし、これからロビンフッダーたちが大勝ちするような相場はそうそうないと思います。しかし昨日は面白い相場でしたね!
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