【アルファ・マーケットレポート(2021/5/27)~世界のマーケット総解説!~】日本市場はついに反落!MSCIのポジション入れ替えで商い膨らむ!世界的なインフレ懸念、月末の値動きはどうなる?
By: Kudo
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Posted: 2021/05/27
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5月27日 マーケットまとめ
*この記事は5分で読むことができます。毎日5分で投資について学びましょう!
【本記事の内容】
①マーケットの材料と値動き
②日本市場のセクター別値動き
③明日の注目イベント
【本日のマーケット概要】
本日の東証一部の売買高は24億0432万株、売買代金は5兆5995億円でした。MSCIの標準指数の組み換えによって大商いとなりました。そして日本市場は6日ぶりの反落!利益確定の売りが指数を押し下げましたね。
世界のマーケットの値動きと材料など見ていきましょう!
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【きょうの値動きと材料】
前日の欧州市場から振り返ってみましょう!
【欧州市場】
| 前々日【5/25】
| 前日【5/26】
|
FTSE100
| 7,051.59(+33.54)
| 7,026.93(-2.86)
|
ドイツDAX
| 15,465.09 (+27.58)
| 15,450.72(-14.37)
|
ユーロ50
| 4,036.04 (+0.46)
| 4,031.67 (-4.37)
|
前日の欧州市場は反落。ロンドンはほぼ横ばいで推移。インフレが加速する兆しが出てきている中で、FRBが改めて緩和的な姿勢を示したことで株高基調である一方、金利の下落によって銀行株が軟調に推移。
ユーロ圏の債権は利回りが引き続き低下、ECB当局による新たな※ハト派発言が国債の買いを誘いました。
また、EUはワクチン接種が進んでいるとして、2021年の欧州経済の四半期成長率を上方修正しました。本格的に経済が再開してきているため、欧州でもインフレ懸念が広がっています。
※短期金利を引き下げることを好む政策メンバーのこと
【米国市場】
| 前々日【5/25】
| 前日【5/26】
|
NYダウ
| 34,312.46(-81.52)
| 34,323.05(+10.59)
|
S&P500
| 4,188.13 (-8.92)
| 4,195.99(+7.86)
|
NASDAQ
| 13,657.18 (-3.99)
| 13,738.00 (+80.83)
|
前日の米国市場は主要3指数そろって反発。急速なワクチン接種による経済正常化期待が継続。高値圏にあるダウは利益確定売りが出やすく、買いが一巡するとその後は伸び悩む。NASDAQは長期金利が下値で安定していたことで終日堅調に推移。
アパレルなどの上昇も目立ってきていることから、人々の外出需要が高まっていることが分かります。経済が着実に正常化に向かっています。
NY原油先物は小幅高、WTI原油先物価格も上昇しています。原油需要の拡大は確実に意識されてきており、上値の1バレル66ドル台まで回復してきました。
| 前日
| 本日
|
日経平均
| 28,642.19円(+88.21)
| 28,549.01円 (-93.18)
|
TOPIX
| 1,920.67(+1.15)
| 1,911.02 (-9.65)
|
JASDAQ
| 3,871.37(-2.81)
| 3,872.60 (+1.23)
|
マザーズ
| 1,148.58(+15.10)
| 1,145.88(-2.70)
|
そして本日の日本市場は6日ぶり反落、直近5日連続で上昇してきていたが、上値が重く勢いに欠けており、ついに下落。週末・月末に向けて利益確定売りが先行した模様。
日経平均とTOPIX共に寄り付きから低くつけ、軟調な展開でしたね。前場で日経平均は一時28400円を割りこみましたが、後場に若干下げ幅を縮小しました。
MSCI標準指数のポジション入れ替えによって日本株の一部が除外され、これを警戒した売りも入りました。ただ、上海総合などのアジア株が堅調に推移したことで下げ幅を縮小しました。
本日はフィリピン株が急騰しましたが、これはマニラで感染拡大に伴う行動制限が緩和される観測が出たためであり、日本株も上昇に転じるためにはワクチン接種を進めて緊急事態宣言を解除するほかなさそうです。
【アジア市場】
| 前日
| 本日
|
上海総合
| 3,593.36円(+12.02)
| 3,608.85円 (+15.49)
|
韓国総合
| 3,168.43(+2.89)
| 3,165.51 (-2.92)
|
ハンセン
| 29,156.00(+207.00)
| 29,113.37 (-42.63)
|
台湾加権
| 16,643.48(+25.13)
| 16,601.61(-42.08)
|
アジア株も見ていきましょう!本日のアジア市場では中国株式が上昇。上海総合は3か月ぶりの高値で大引け。4月の工業部門企業利益の伸びが3月から鈍化したことによって政策引き締めが遠のいたことが要因。
直近の中国の経済指標は軟調な結果が続いており、政策引き締め観測による株式のバリュエーションやリスク選好度合いに見直しが巻き戻されたようです。
この力強い株高で6月には投資信託を通じた資金が更に流入し、上海総合は3800ポイントまで回復するだろうとコメントしているアナリストもいるようです。
【日本市場のセクター別値動き】
セクター別にみると、本日は4業種が上昇・29業種が下落となっています。
大きく上昇したのは空運・輸送用機器・医薬品・食料品で、大きく下落したのは鉄鋼・海運・鉱業・倉庫運輸となりました。
空運が大きく上昇、国内だけでなく世界的な経済回復が進んできていることが好感。空運はセクターの中でもとりわけ株価の回復が出遅れており、空売り比率も少なく上値は軽いです。
一方で、鉄鋼・鉱業セクターが大幅下落。資源価格の急騰を受けた中国が、異常な値動きだと判断した場合に価格を調整することを明らかにしており、これが嫌気して利益確定売りが広がりました。
・4月米国個人所得・個人消費支出(PCE)の発表
世界的にインフレ懸念が広がっている中、明日の発表は大注目となります。特にPCEは個人消費の物価動向を示すため、インフレに直結します。
3月にアメリカで3度目の現金給付が行われており、4月はワクチン接種加速により給付された現金がしっかりと実体経済に流れた可能性が高いです(それまでの現金給付は比較的に金融市場に流れていた)。
同指数が予想よりも大きく上昇していた場合、FRBが金融緩和縮小の早期化議論を持ち出す可能性があり、株式市場には大きなショックとなります。テーパリングの議論がなくとも、長期金利の上昇は免れないでしょう。
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